ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

教育

中高生の定期考査でそこそこの点を取るための勉強法

かつての経験を書きます。授業や教科書を中心にした定期考査に特化した勉強法です。 中高生の頃、受験や学校の成績を上げるための塾などには一度も通っていませんでした。かといって、家で毎日机に向かってコツコツ予習復習もできませんでした。宿題が出たら…

教員志望者へ「いじめのない職員室はない」と言わなくちゃいけないのか。

いじめのない学校はないーーーうちの学校には、うちのクラスには、いじめはないとは思わないで、いじめで心身の苦痛を感じている子どもがいるかもしれないと教師は常に子どもたちの様子を見守ることが使命だ。 ところが、そのような使命のある教員が、よりに…

今年のセンター試験:「地理B」ムーミン問題

1年に1度のセンター試験(本試験)は、このごろ何かとユニーク?(受験生にとってはたまったもんじゃないかも)な問題が登場しているようで、本日の「地理B」もツイッター上でかなり話題になっているようですね。 問題文の詳細は省きますが、「ムーミン」…

井伏鱒二『山椒魚』:私は「蛙」だった。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE 「人生の一冊」は夏目漱石の『こころ』。「青春の一冊」は、、、高校時代がよみがえる井伏鱒二の『山椒魚』だ。 国語の教科書で読んだ経験のある方も多いだろう。私がこの作品に出会ったのは中学生の時。「山椒魚…

「女性にとって最も大切なことは、子どもを2人以上産むこと」という発言をした校長がただただ嫌だ。

大阪市の中学校校長の発言にはちっとも慈しみや温かさがない。 教育委員会からの呼び出しに向かう途中「私は火消しをしている」??? と人を威圧するような表情で語る校長。さらに、ブログが炎上したのは、教育委員会が私の講話を勝手に公表したからだと言…

駿台のあるセンター試験の問題集:解答する気をなくさせる例文のいやらしさ

もうすぐセンター試験です。この時期には、センター試験にまつわる記事を書きたくなります。そんな中でこの話題。駿台の問題集の例文があまりに下品です。 大学への進学希望者の中には、すでにAO入試や推薦入試で進路先が確定している人も多く、センター試験…

教職を選んだ教え子たちとの再会で考えたこと

教え子が毎年何人かは教師になっている。有難いことに、たまにご飯をいっしょに食べませんかと連絡が来る。 今年新採となった教え子たちとは、ようやく1学期を終え、無事夏休みを迎え、その夏休みが終わる1週間前に再会した。 2学期が9月1日に始まる学…

次、何を読むか。国語のサブテキスト「国語便覧(要覧・図説)」で探すのもいいかも。

今週のお題「読書の夏」 まだまだ又吉さんの話題が続いています。最近は、売上数や印税の額など、「どれくらい儲かるのか」ということが、興味の中心になっています。 さらに、もう一人の芥川賞受賞の羽田圭介さんも、又吉さんの余波なのか、バラエティーに…

『枕草子』、ずけずけ言ってるけど、雅やかだから、ぎとぎとしてない。

トピック「最近おもしろかった本」について くさくさした気持ちが消せない時は、古典に手が伸びます。時間を経ているもののほうが、その隔たった分だけ、ゆったりさせてくれます。古文漢文、物語や日記、和歌、漢詩どれにしようか…。ちょっとスカッとしたい…

『舞姫』 森鷗外の自筆原稿、4600万円です。

高校の国語教科書には定番教材がいくつかあります。 <a href="http://naorhythm.hatenablog.com/entry/2013/10/07/022349" data-mce-href="http://naorhythm.hatenablog.com/entry/2013/10/07/022349"&g…

新任教員のころを思い出して。

トピック「新社会人」について 公立学校は、昨日今日が入学式、始業式、新任式のところが多いと思います。 4月1日に着任してから、今日まで、子供たちとの接触はなく、他の教員に囲まれて、何から何までわからず、へとへと…。ただ、気力だけで過ごしてきた…

卒業式は格別でした。

トピック「卒業式」について 自分の卒業式は、不思議と覚えていないようです。小学校、中学校、高校、大学、一度もうるっとしたことがない…。それは、卒業しても、次の楽しみの方が強かったからだと思うのです。新しい世界への期待感で、わくわくするタイプ…

学校の中で起きた事件は管理職が封印。女子職員更衣室盗撮カメラの謎。

なんだろ、変てこな話だ。 O市立小学校の女子職員更衣室に盗撮カメラが仕掛けられていた。これが事実。 さあ、管理職(校長先生、教頭先生)、あなたならどうする… ①警察に届ける。 ②学校内でなんとか解決する。 ③なかったことにする。 ここの小学校の校長…

昔の仕事を思い出して:センター試験が終わったあとは、悲喜こもごもでした。

センター試験の点数を公開したLJKがちょっと話題です。 <a href="http://hatenanews.com/articles/201501/23218" data-mce-href="http://hatenanews.com/articles/201501/23218">セ…

職務上知り得た秘密は墓場まで持っていくのだ。

今週のお題「今だから言えること」 言えない。 今も言えない。 これからも言えない。公務員は辞めても守秘義務がある。尊敬する元校長先生は「墓場まで持っていく」とおっしゃっていました。それもかなりの量のようでした。 記憶をつかさどる脳ミソに箱を用…

センター試験「国語」の問題がそんなに話題になってるなんて…

トピック「センター試験」について センター試験を受けている受験生のみなさんの「ああ~」というタメイキがちょっと聞こえてきます。センター試験の自己採点の時、生徒さんは「今年は傾向が変わった」という感想をよく言っていました。 あんなに、過去問、…

高校の教師を辞めて1年8か月・冬

退職された方のブログをいくつか読ませていただいて、自分もどのような思いだったのか、自分の過去のブログを確かめにいきました。 <a href="http://naorhythm.hatenablog.com/entry/2013/12/23/015824" data-mce-href="http://naorhythm…

ブラックです。

[1/2] たかじんNOマネー BLACK 2014年10月04日 - YouTube 職員室がブラック化 再放送を観ました。 ①教師の過酷な労働条件、②凶暴化する保護者 子どもを人質にする。土下座要求。包丁を持ってくる。こんな話が出ていました。 教師の負担がさらに増加! 日本の…

大学って(   ?)朝日新聞グローブ

1月19日(日)のGLOBEは「大学って(なんだ?)」 ・センター試験の日、そして自己採点が終わった今日に、「大学ってなんだ?」とそもそもを考えることのできる受験生は決して多くはないでしょう。 「名門大学の授業が(無料)で(ネット)で受けられるよ…

今日はセンター試験

これで「ゆとり」が終わる!?ーー次は何世代になるのか? ・大学入試改革が徐々に打ち出されている中で、一つの大きな教育の流れの終わりを告げるかのようなアナウンスが気になります。 ・「ゆとり」世代も一括りにはできません。現在の高校3年生は、小学…

高校の教師を辞めて8か月・冬

トピック「退職しました」について 退職することを決意したときに、お祝いのつもりで食べたお料理です〈柚子屋旅館一心居) ・知り合いから、きっと「なんでやめたん?」と聞かれるだろうなと思っていたら、あまりに突然すぎて、「聞けない」というような状…

アイドルだったのりピーは国語教科書の小説に登場していた

南木佳士『ウサギ』:「清い心は弱い」 ・テレビの番組に酒井法子さんが出ていました。教科書に掲載されていた小説を思い出しました。 ウサギは寂しいと死んじゃうってのはほんとかなあ。 ・小説の始まりのことばです。この小説での授業が終了した直後に、彼…

百人一首がわからなくても小野小町の歌は有名

北野天満宮 絵馬所 三十六歌仙 小野小町の額 ・百人一首がわからなくても知っているほど有名な和歌1位(マイナビ・ウーマン 調べ 11.25の記事)は 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに 美しい桜の花の色は、色があせ、衰えてし…

仁和寺にある法師

11月の仁和寺 春、桜の名所ですが、五重塔と紅葉もいい感じです。 中高校生は『徒然草』「仁和寺にある法師」で知っているお寺ですね。 仁和寺にある法師……ととなえていたら、 わっ 仁和寺にある法師! 五重塔と紅葉と御坊様…偶然に出会うことができました。

錦秋の候

大徳寺 永観堂 哲学の道 永観堂 ライトアップ 2013年11月17日(日)の京都の紅葉 ・来週あたりが紅葉全開だと思いますが、緑と黄色と赤と、この時期の紅葉も美しく、 多くの人がそれぞれの名所に集まっていました。 このたびは 幣(ぬさ)もとりあへず 手向…

今日は11月11日、だからってなぜ「菅原道真」か?

道真没後1111年:夕方、テレビのニュース ・今日はゴロ合わせのいい日で、さまざまな記念日だったようです。来年の11月11日も話題になるでしょう。でも、菅原道真は今日だけの「1111」です。 ・NHK NEWS WEBでは、「京の都で要職にあった菅原道真は、大宰府…

東下り

『伊勢物語』 ・授業で教えている時は何とも思わなかった「東下り」の冒頭が、ここ2,3年前から頭にちょくちょく浮かぶようになりました。 ・大学では、中古文学ど真ん中のゼミで、『蜻蛉日記』(古文の教科書によく登場する、今風にざっくりと簡単に内容…

「富士には、月見草がよく似合う」

『富嶽百景』太宰 治 ・評論も小説も、読み取りのコツの共通点は「近寄る」ことです。 富士には、月見草がよく似合う 未だに熱狂的なファンを持つ太宰治の『富嶽百景』は、高校1年の教科書に載っています。太宰の作品も夏目漱石と同じように、作品それぞれ…

「美しい『花』がある、『花』の美しさという様なものはない」

はじめての小林秀雄:朝日新聞 文化 12版 2013年10月28日(月) ・出た!小林秀雄さん。今年が没後30年だから、2014年の国語のセンター試験第1問【評論】で出題されるかも…と思っていたら、一年はやく、今年(2013)のセンターで出てしまいました。前年度に…

「ゆとり世代」とつい言ってしまうこと

「棒」「帽」 ・「棒」という漢字、意外と間違って覚えている人が多いのです。右側の中の、「二」に「I」を「十」にしてしまったり、「帽」の右側を「日」二つにしたり…