ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

NHK「みんなの卒業式」を観ながら昔のことをまた思いだした

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この3連休の日曜日、京都駅界隈、人は増えていた。折りしも、大学の卒業式シーズンだ。卒業式修了式は中止でも、最後は街にくり出し、名残を惜しむ気持ちは抑えられないようだった。小集団のみならず、20人から30人程度の団体にも出くわした。

 

小学校、中学校、高校の卒業生は、在校生の時に見ていた卒業式はできなかった。特に、小学校、中学校の卒業生は、3月、休校となって、卒業する日までのカウントダウンが突然終了となった。

 

卒業式は格別だ。卒業生にとっても、保護者にとっても、教師にとっても。

 

自分の学生時代の卒業式よりも、特に初めて担任した生徒の卒業までの日々と卒業式の日は忘れられない。卒業生が体育館に入場する時の曲を決めたり、答辞の打ち合わせをしたり、作法の段取りをしたり。そして、卒業式の予行が2日ほどあって、いよいよ卒業式当日。

 

呼名がとても心配だった。「もし、名前が呼ばれなくても、返事を元気よくして起立して」と予行で生徒に頼んでおいた。

 

呼名が無事終わった。やっと、卒業式にひたれる。と思っていたが、卒業式が終わってHRに戻ってどうしたらいいかが気になって、式の間、顔がこわばっていたと思う。

 

そして最後のHR。記憶がよみがえってくる、、、。

 

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教師を辞めてから久しいのに、こんなことを思い出したのは、NHKの「みんなの卒業式」を観たからだ。歌うはずだった歌や子どもたちの呼びかけによって、MCの田村淳さんが感動のあまり涙を流されていた姿につられて、ちょっとこみ上げてきた。

 

区切りをつけられなかった思いをちょっとでも晴らしてほしいという思いが伝わった番組だった。番組の出演者だけではなく、一視聴者の私も、「卒業、おめでとう!」と言いたくなった。

 

と同時に、卒業生を初めて担任した先生に思いが及ぶ。

 

儀式的行事は、それぞれの学校で踏襲された流れがあり、段取りに大きな変更はないのだが、卒業式は、その年、その学年、その学級、クラスの個性によって、毎年違った趣きになる。

 

縮小の中で、初めての卒業生を、精一杯送り出したいという先生の気持ちも置き去りにされたかもしれない。

 

卒業生は早ければ、卒業した年のGW前や夏休みに近況報告に来る。学校を異動したとしても、同窓会がある。再会では卒業生の成長にびっくりする。もう、手を離れたことを実感する。

 

だから、教師も思い出話の中に、本当はこうするつもりだった、あんなことがしたかった、あの時はこういう考えだったとつい話してしまう。

 

「みんなの卒業式」を観て、初めて卒業生を担任した後のその卒業生との再会も格別だったことを思い出した。

 

 

正解

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旅立ちの日に

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