ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

長谷川三千子氏の唱える「夫は外、妻は家」という『性別役割分担』の違和感

・今日は雪だから、こんな日は家ごもり。本を読むかテレビを見るか、ほんとは投稿論文を書く、それを迷わずに選択すべきなのですが、ずっと切りためていた新聞記事が気になって、ひょいと抜いたら、こんな記事が…

NHK経営委・長谷川氏が男女共同参画を批判したの?

 

・男性?…いえいえ、哲学者の長谷川三千子氏です。

女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せた。

のだそうで、ここだけ読むと

「女性が社会進出しなければ、出生率は低下しない。男女共同参画基本法などは女性の社会進出を促進しかねない悪法だからいらない」≒「子どもを産むために女性は社会進出するな。」って読んでしまえるのですが。

 

・今、長谷川氏が少子化と女性の社会進出のことを語る理由は何でしょう?

少子化問題の解決策として、女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的

 

少子化問題を「合理的」に解決しようとするところが哲学者らしくないと思えます。長谷川氏は「男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判」されたらしいのですが、子どもを産む産まない等、それこそ個人の生き方でしょう?「少子化対策や国のために子どもを産みましょう。だから、お仕事をしている場合じゃないのよって」って言ってるみたいです。

 

・ご自身は埼玉大で教えながらお二人のお子さんを育てられたとのこと。なぜ、子どもを産んで、社会進出ができたのかを振り返っていただきたい。長谷川氏はむしろ実現可能なロールモデルではないですか。

 

『性別役割分担』は哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然

 

・たしかに、人間は哺乳動物ですけど、野性のままではありませんから。他の哺乳動物とは違って、きわめて自然な状態でない 中で生きる哺乳動物でもあると思うのですが。それに、他の国、地域では、伝統的に「女性が外、男性が家」というところもありますけどね。

 

・『性別』ーーここに、こだわる彼女。「女性の一番大切な仕事は子どもを生み育てること」という長谷川氏。確かに、女性は子どもを産むことができる性です。でも彼女のように、子どもも産み育てて、社会進出もしたいと思っている女子をくじくような発言に、げんなり。

 

・67歳の彼女は「このままでゆくと日本は確実に消滅する」と、心配してます。その「確実」なことを合理的に解決する方法が「夫は外、妻は家」だとすれば、もはや今の日本の状況では非現実的ですけど。

 

・哲学や思想といった、確固たる信念を持たぬ、ただびとですが、この記事の中の発言に関して少しイラっとしてます。

 

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