「スコップ」と「シャベル」!?関西がスタンダードだったという話題
何気なくつけていたテレビ。「関東で特に通じなかったベスト5を発表」が流れていました。そやな、通じひんこと、いっぱいありすぎて、わからへんな。なんやろな。
第5位はこれ。
「カッターシャツ」と言います。アマゾンで「カッターシャツ」と検索したら、この手のYシャツが出ました。関西では、「カッターシャツ」、「カッター」と略します。例えば、生徒手帳の制服についての規定なども「学生服の下には白のカッターシャツ」と記述していました。関東では普通に「Yシャツ」 。
テレビでは
「ミズノ」が出した商品名の事で「ミズノ」の本社が大阪なので浸透した
と説明していました。関東で「カッター」と言っても文房具の「カッター」と思われて通じません。
第4位は、居酒屋さんなどで、注文のお料理がくるまでに、取りあえずでてくる酒の肴の呼び名です。
関西では 「突き出し」です。関東で「突き出し」と言っても通じないようです。「相撲の技」? なんて言う人もいます。関東では「お通し」です。
日本料理の「先付け」と同じ意味で京都の料亭などから関西全体に広まった本当は上品な言葉
と説明していました。「突き出し」は、下品な言葉なん? 「お通し」やったら上品なん? そやけど、「突き出し」でええんやし。関東で通じひんかっても、私は「突き出し」って言うつもりやし!
第3位は、 自転車に関する言葉です。子ども用の自転車についている、これです。
関西では「自転車のコマ」って言います。関東の自転車屋さんに「こちらのお店にコマってありますか?」と聞いても、「小回り?」という映像が流れていました。じゃあさ、関東では何というの? 「補助輪」と小さな子どもさんが答えていました。
正式名称は「補助車輪」地域によって言いやすい言い方が浸透
正式名称を初めて知りました。
第2位は、これ。
これは、さすがに全国区でしょう!? 関西ではそのままです。「フレッシュ」。関東で、「関西ではフレッシュって言います」と説明すると、「『牛乳=新鮮』みたいな感じだからっすかね」というインタビューの映像が出ていました。関東では、「ミルク」。
正式名称=「コーヒーフレッシュ」
ミルクピッチャーに入っていたら、私は「ミルク」と言ってます。ミルクピッチャーは器として、小ぶりでかわいいし、家ではめったに使わないので、これに入れて出してくれる喫茶店やカフェだと嬉しい!
第1位は、「スコップ」と「シャベル」
どっちがどっちだっけ???
関西では、小さい方が「スコップ」で、大きい方が「シャベル」です。関東は、正反対です。
そこで番組では、全国展開のホームセンター「ビバホーム」さんに尋ねました。
大=シャベル 小=スコップで統一
つまり、関西基準ということになります。「シャベル」なのか「ショベル」なのかも悩みます。
第1位から第5位の中で、私が全国区だと思っていたのは、実は第5位の「カッター」です。なんで「カッター」というんかな? とずっと不思議に思っていたのですが、学生の着るシャツが「カッター」で、社会人や大人の着るシャツが「Yシャツ」だと思っていました。
この番組を観ているとき、藤原竜也さんの出ていた金鳥のCMを思い出しました。
CM KINCHO 金鳥の渦巻「さされる・かまれる」藤原竜也 長澤奈央 - YouTube
「さされる」「かまれる」「くわれる」・・人それぞれ言い方が違うみたいです
「ひょっとしてこの言い方は地域によってある程度傾向があるんじゃないか」そんな仮定から生まれたのが今回のCMです。
金鳥の渦巻「さされる・かまれる」篇 | CM情報 | KINCHO 大日本除虫菊株式会社
藤原竜也さんが、「かまれる」と日本地図に書き込んでいましたね。「言語地理学」を意識した「言語地図」を作成していたところなど、夏休みの自由研究になりそうなCMでした。
バラエティーで取り上げられたり、CMで流れたりする言語の話題は、ちょっとした疑問や気づきを与えてくれます。