ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

この一年のマスクの日々をちょっとだけ振り返る

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一昨年12月、通勤通学、そして外国からの観光客が多い満員電車に乗る機会が増えたため、インフルエンザと花粉症予防もかねて、いつもよりかは幾分早くマスクをし始めた。その頃、外国の観光客が大きな透明のビニール袋にあふれんばかりのマスクを運んでいた駅での光景を不思議に感じていた。

 

なぞのウィルスはよそ事だった。

 

花粉症だから例年マスクは十分備蓄している。私一人分なら、マスクは半年ぐらいは心配なかった。しかし、家族分は用意していなかった。マスクが必需品となってから、家族で分け合った。そして、マスク不足。何軒もの薬局やコンビニを巡り、いつ入荷するのかわからないのに、朝から立ち並んだ。

 

私の顔の大きさに合う、耳が痛くならない不織布のマスクは、今でもなかなか店頭に並ばない。通販でも手に入りにくい。薬局やコンビニ巡りは続いている。

 

マスクは顔にひもの跡がつくことやメイク剥がれが気になる。そして息苦しい。しかし、そんなことは言っていられない日々が訪れた。マスクを掛けたまま授業をする日が来ることなど、予想だにしていなかった。

 

年度途中から対面での授業ができるようになった。私は授業で話す。透明マスクやフェイスシールドもいくつか試したが、一定時間しゃべり続けると、曇る、唾でくさくなる、視野が狭くなることがあったため使用しなかった。

 

教室の様子はこれまで通りではなくなった。みんなマスクをしている。誰もがマスクをしている。マスク顔が当たり前になった授業で、最近ふと思った。今年度初めて担当した学生さんの顔を直接見たことがないな、、、。マスクで顔の2/3が隠れている。

 

今年度出会った学生さんは、私の顔の全体を見たことがない。お互い、顔認識をしないまま、間もなく今年度が終了する。マスクを外したら、こんな顔だったのかと知られることもなく。