全豪オープンの知らない世界、沢松奈生子さんのレポートも面白い
錦織選手、全豪オープン残念でした。
元テニスプレーヤーの沢松奈生子さんの現地レポートはへえー、知らなかったわ、それ!?でした。
①ラスト8クラブとは
全豪でベスト8になった選手は、VIP扱いで、一般人や取材では入れないところに行ける特典が与えられているということ。ちなみに、ベスト8入りしたこれまでの日本人選手はこれだけです。
1932年 佐藤次郎ベスト4、布井良助ベスト8
1932年 混合ダブルス佐藤次郎、オーストラリア選手と準優勝
1965年 ダブルス渡辺康二と石黒修のペア ベスト8
1973年 沢松和子ベスト4
1994年 クルム伊達公子ベスト4
1995年 沢松奈生子ベスト8
2000年 杉山愛ベスト8
2012年 錦織圭ベスト8
杉山愛さんもラスト8クラブについて
もうひとつ、私が恵まれているなと思うのは、メディアが入ることができないスペシャルな場所にも入れたりすることです。私は全豪ではベスト8に入ったことがあるので、「ラスト8クラブ」のメンバーの一員として、専用ラウンジにも入ることができるんです。こうしたクラブは今ではどのグランドスラム大会にもあって、元選手たちの社交の場になっています。私自身はあまり頻繁に行っているわけではありませんが、歴代のチャンピオンが訪れるので、おもしろいお話を聞く機会もあるでしょうね。
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とおっしゃっています。
②錦織VSワウリンカ試合後の錦織選手退場時のアナウンス
勝った時のかっこいいサインシーンは印象的でした。今回は負けシーン…。錦織選手に対して、退場する時に、場内アナウンスでは「いずれトロフィーを取るであろう選手に拍手を」といって送りだしたそうです。負けた慰めや頑張ったねではなく、錦織選手に対する期待にあふれることばです。テレビを見ているだけでは、わかりませんでした。
③ワウリンカー戦車はえげつなかった
沢松さんの試合の分析です。3つポイントがあって、1つはバコーンバコーンという音、2つは時速220㎞の砲丸のようなサーブ、3つは野球のチェンジアップのようなゆるゆるボール。テニスの試合を直接観に行きたくなりました。
④日本人スタッフ、ボールキッズの存在
メルボルン在住の14歳男子への取材レポートで、全豪オープンのボールキッズは2000人が応募し、380人が選ばれ、そのうち日本人は2人ということがわかりました。赤い帽子、赤いユニフォームでテキパキ、キビキビ動作の彼らは、応募資格12歳から15歳、3回の試験(ボールを正確に投げる、ころがす等)を経て、立ち居振る舞いを徹底して訓練するそうです。そればかりか、試合中の所作は得点制で評価されており、決勝戦でのボールキッズに選ばれるということでした。
実績のある元プレーヤーのレポートは退屈しません。
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