日比谷野外音楽堂のイメージが……
「秘密保護法が成立」:朝日新聞 12月7日(土)
・日本とは思えない様子です。日比谷野外音楽堂に集まった人たちの写真。「特定秘密保護法」の成立反対を訴える人人。のぼり?反対を訴えるメッセージボード。TVでは「反対」を叫ぶ女子高校生のインタビューも流れていました。
・「知る権利」--何を知りたいのか。日常、「知る権利」を意識したことがありますか?
・教育公務員そして学校は、数々の個人情報を知ってしまいます。「個人情報保護法」が2005年全面施行されて、教育の現場もやや過剰反応の中で、かなり慎重にならざるをえなくなったと言えます。学校でよく見られた風景や文化の中で、アウトが多くなりました。ほんの一例ですが、かつては大学に合格した生徒さんの学校名や名前を、進路室や職員室や廊下等に発表して、みんなで「おめでとう!」と祝福していたものでした。今は、誰が、どこへ合格したかはふせています。小中高とも、連絡網が作れなくなったことはマスコミ等で取り上げられていました。(今はLINEがクラスの連絡網がわりになって少々問題となっています)
・朝日新聞2面にも、「似たような経緯は過去にもある。」と「個人情報保護法」への過剰反応について触れ、「それは『匿名社会』を助長する結果となった」とし、「(法律は)『萎縮社会』『知らされない社会』へとなっていくのではないか、との懸念は強い」と記述しています。
・「知る権利」--「個人情報保護法」より先の2001年に「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」いわゆる「情報公開法」が施行されてから2,3年、必然的に個人情報が多く集まる機関、教育委員会、警察や病院への開示請求が多くなされ、新聞でも取り上げられていました。なんでもかんでも「情報開示せよ」の拡大解釈もありました(学校では「指導要録」が大きな話題となりました)。
・「特定秘密保護法」は何が「秘密」とされているのか知らされないのです。(「秘密」だから当然といえば当然ですが)怖いのは、知らず知らずその「秘密」に触れてとんでもない嫌疑をかけられるのではないかということです。
・個人レベルでの「秘密」でよくあることーー誰かに明かした時から「秘密」ではなくなります。「これ、「秘密」やで」の連鎖。気づけばみんな「知ってる」、公然の「秘密」(←安倍公房『笑う月』の中に「公然の秘密」という短編があったような…)。
・「特定秘密保護法」は、昨今のさまざまな脅威から国を守るため、どうしても「秘密」にしておかなければ国民を守れないから、作ったーーシンプルに考えたい、個人的には。「近代国家は法治国家である」--法によって国民は「守られている」はずだから。
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