読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

「NEWS ZERO」又吉直樹さんが学生に薦める3冊

偶然、つけたテレビで、いきなり又吉さんの顔が映ってびっくり。今日のニュースを知りたくってつけたけど、又吉さんの話題は尽きないのか、このところ、毎日何かしらメディアに登場です。

  

番組で、又吉さんが紹介した本です。

まず、中学生に。

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

 

三日月にぶら下がる女の子がかわいい。題名もゴロがいい。又吉さん曰く、

読みやすい。わからない言葉はない。その物語の中のさきちゃんが疑問に思うことが、奥が深い。

とのこと。かなりお気に入りのようで、20冊ぐらいプレゼントをしているのだそうです。

 

次に、高校生に。 

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

漁港の肉子ちゃん (幻冬舎文庫)

 

とにかく又吉さんが絶賛している西加奈子さんの作です。漁港そして肉子(にくこ)という取り合わせの妙とニックネームがダイナミックです。又吉さん曰く、

肉子さんがすごい一所懸命。娘の喜久子ちゃんの運動会がおもろいけど、泣ける。人間が生きてると思える

と。アマゾンのカスタマーレビューも高評価です。なぜ、泣けてくるのか…。知りたくなります。

 

最後に、大学生に向けて。 

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

 

又吉さん曰く、

深刻なテーマ。人はなぜ人を殺すのか。

分厚めな長編小説で物語に入っている時間が長いという経験を感じてほしいとのことでした。「中高生の頃は、『俺らって何のために生きてるんや』と思いがちで、何十時間でも考えればいいと思うけど、本を読むことがなにかヒントになるのでは」と語っていらっしゃいました。

 

学生さんたちは、夏休み。夏休みの宿題に読書感想文はつきもの。小・中・高校生と、課題図書が出ていますよね。学校独自の課題図書やお薦め本もあることでしょう。

 

つい3年前まで、私は、この課題を出す方でした。読書感想文のコンクールも出版社、新聞社、自治体と結構エントリーするところは多く、内容分野も分かれています。一人ひとり違う本を選択しても、また、同じ本であっても、校内選考を経て、さらにコンクールに入選する感想文には、決まって読み手の「発見」が書かれていました。

 

短くまとめて言うと、登場人物の行動や科白について、なぜこんな行動を取ったのか、なぜこんなことを言ったのかが、読み手が自身の思考のなかでストーンと落ちるその過程を言葉で表現することです。「わかった。こういうことやってんね」という部分を一つでも見つけたら、いくつも表現する言葉はありますが、自分のもっとも使いたい言葉を選び取って、書いてみてください。そうすれば、あらすじだけの感想文ではなくなって、提出するだけの感想文でもなくって、「おもしろかった」「つまらんかった」という一言感想だけではなくなります。本を読むことの楽しさは、あれこれ思うことやって気づきます。

 

今年は、「火花」の感想文が大量に提出されることでしょう。担任の先生、国語科の教員は、いったいいくつの「火花」の感想文を読むことになるだろうと想像すると、もし教員が「火花」を読んでいないとしても、およそのあらすじはわかるということになりそうです。

 

若い方の活字離れ、読書離れにも又吉さんが大きな影響を与えるかもしれません。彼の読書歴も注目され、これまで手に取ることのなかった作品に巡り合う中高生、大人も多くなりますね。

 

7/22に番組で紹介された3作品。さっそく明日から読んでみようと思います。