ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

『かぐや姫の物語』で仰天、帝が…

「姫の犯した罪と罰。」って!?

 ・率直に。期待していたのに……残念でした。5人の公達がそれぞれの品物を持っていくくだりで、ついウトウト。『風立ちぬ』で、「姫の犯した罪と罰というキャッチコピーに強く惹きつけられていたので、『竹取物語』新解釈か?とわくわくしていました。

 

・突っ込みどころーー思いついたままに挙げると、①帝の顔が嫌です。②帝の服が平服すぎます。③帝の、かぐや姫に対するあの描き方は失礼。絶対にあかん。④かぐや姫がアクティブすぎて共感できません。⑤かぐや姫がわがまますぎて魅力が半減でした。⑥月の世界からの迎えがシュールすぎて怖い。⑦最後まで、「月」なのか「天」なのか、まあ、どちらでもいいかと思ってしまいました。⑧捨丸、結婚してるのに、子どももいるのに姫と逃げようだなんてと常識的反射をさせてしまう妙な現実感がファンタジーな場面を壊しました。そして、⑨姫の「罰」は、「月」へ帰ること!?

 

・吹き替えの声、俳優さんたちはみなステキでした。地井武男さんの生前の声が聞けたことがこの映画の最大の魅力でした。

 

・『竹取物語』ー日本に現存する最古の物語です。中学で習うことも多いと思います。高校では「かぐや姫の昇天」がよく掲載されています。いつの時代にも読み継がれていること、中国、東南アジアにもよく似た話があることなど、何か、昔むかしからアジアに共通の価値観があるのかもしれません。雰囲気を作るものとして竹、月。内容は求婚譚。日本のかぐや姫は最後まで求婚を拒み続けました。そこらへんがカギでしょうか。

 

・近くの女子高校生たちは、泣いていました。泣きポイントはどこなのかわかりません。これは単純に、年の差だと思いつつ、やはり原文の変体仮名をたどるほうが自分に向いているのだと納得させられた映画でした。 

竹取物語絵巻―本物の絵巻を現代語でよむ

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竹取物語・伊勢物語 (21世紀版少年少女古典文学館)

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