流行語大賞候補:さとり世代
12月2日(月)に発表される流行語大賞は
・今年の候補50語のうち、知っていたのは34語でした。兎に角、「じぇじぇじぇ」、「おもてなし」、「倍返し」、「今でしょ」はよくよく聞きました。個人的には、硬派な「ダイオウイカ」が、人々のハートを掴んで、流行語になってしまったことに驚いています。
・50語の中で、「世代」にまつわることばは「さとり世代」。「悟り・覚り」…「悟り」は本来、「知らなかったことを知ること」「理解すること」「気づくこと」を意味する深いことばです。教え子たちを見ていて、「ゆとり世代」の次の世代を定義したことばとして少々違和感を感じてます。
・「三無主義」「しらけ世代」はては「清貧」など、日本人の低エネルギーな状態を表現したことばはいくつかあります。今の若者が、消費をしないからって、高望みをしないからって、優劣をつけたがらないからって、活力がないとは決めつけられないですよね。
・彼らより前の世代は、自分たちの経験したことが良かったという価値観をもっているのでしょうか?バブル期の日本はバイタリティーにあふれていたという意味で「あの頃はよかった」と振り返る大人はいますが。
・アンケートや聴き取り調査での結果から分析し、傾向を読み取ると、こういうことが言えるーー例えば、「さとり世代」ということばで今どきの若者を括った原田曜平さんは言っています。「友だちは多いけれど、関係が浅い」と。そうすると、マスコミ等あるいは学者も、そのような方向性に向かって集約してしまいがちになってしまうのではないかと。多様化と言われつつ、意外にも世間ではまだ、ステレオタイブに基づく価値観がものをいうときに、楽。
・「友だち」の定義は、個人に任されています。「友だち」とは・・・
・11月29日の朝、「ZIP」を見ていたら、男子高校生が、「じぇじぇじぇ」の活用について、「1じぇ」「2じぇ」「3じぇ」の使い分けを説明していました。うまいよね!マイ流行語では、神戸の女子3人組が「めっちゃ、駆逐してやる!!」『進撃の巨人』がこんな形で浸透しているなんてね!みんな、ブラボーー!!!☆☆☆☆☆
さとり世代 盗んだバイクで走り出さない若者たち (角川oneテーマ21)
- 作者: 原田曜平
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: 新書
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