ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

安倍つくつく

「ステキな金縛り」 

・テレビで放映していました。2011年に公開されて「面白そう」と思ってました。期待通り、最後まで飽きることなく、笑い笑い笑い、ちょっとほろっときて、また笑い。ちょこっとでてくる役者さんも豪華で、しかも一般人の役なのに、その役がすべて個性的でかえってリアルで。

 

・そのちょこっと役の「安倍つくつく」…安倍晴明の友人の子孫で、なんで「つくつく」という名前なのかはわかりませんが、市村正親さんが演じていらっしゃいました。

 

安倍晴明陰陽師。こちらは野村萬斎さんが映画で主演されてました。古文で登場する安倍晴明が、野村萬斎さんの何とも言えない雰囲気を醸し出した安倍晴明と重なって、文章中ちょい役で出てくるのに、妙に注目してしまいます。

 

・京都の安倍晴明ゆかりの晴明神社はパワースポットでもあり、安倍晴明自身が「大鏡」にも出てくるので、5,6年前に行ってみました。例の五芒星のお守り、占いが有名で、そこそこの人でした。さすが、陰陽師

 

・『大鏡』「花山院の出家」では、安倍晴明式神を使うシーンがでてきます。藤原兼家の陰謀で、若い帝は出家するために寺へ。兼家の息子道兼も仲がいいふりして、あっさり裏切る。人間不信になりそうな場面です。ああ、花山帝かわいそう。

 

・三谷さんの映画には、とことんの悪人は出てきません。どこかハートフル。「安倍つくつく」だって相当怪しいけれど、困っている人をなんとかしようとしてましたね。

 

・「ステキな金縛り」…「金縛り」にあったことはないのでわかりませんが、たいてい「こわい」体験として語られますよね。それが「ステキ」という価値観で語られた三谷さんの発想に「いいね」☆をつけたくなりました。

 

三谷幸喜のありふれた生活11 新たなる希望

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大鏡・方丈記 (新明解古典シリーズ (8))

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