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ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

次、何を読むか。国語のサブテキスト「国語便覧(要覧・図説)」で探すのもいいかも。

お題 国語 

今週のお題「読書の夏」

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まだまだ又吉さんの話題が続いています。最近は、売上数や印税の額など、「どれくらい儲かるのか」ということが、興味の中心になっています。

 

さらに、もう一人の芥川賞受賞の羽田圭介さんも、又吉さんの余波なのか、バラエティーに招かれたり、受賞前のいで立ちが話題になったり、こんなPOPも巷ではうけています。

 

 

なかなかの個性です。番組でもおっしゃていましたが、たいていは、本の賞に関しては、発表、授賞式で終わるものだそうです。ところが、今回は違って、ずっと続いているので有難いと。紀伊国屋新宿店でも、書店員の方が、いつもの芥川賞受賞後より売れているとインタビューに答えていました。

 

今年、中高校生が、夏休みの課題の読書感想文を書くために選ぶ本は、又吉直樹さんの「火花」と又吉直樹さんがお薦めした本が多数を占めると予想します。

 

 

教育の現場でも、若者の読書離れ、活字離れが深刻になっています。学習指導要領では充実すべき重要事項の第1として、言語活動の充実、言語に関する能力をはぐくむことが挙げられています。当然、読書活動の充実が不可欠です。

 

児童生徒、学生へ、芸能人の方は少なからず影響を与えます。又吉さんが芥川賞を受賞したことで、メディアも書店も、他の芥川賞作品や彼のお薦めの本をこぞって紹介しています。だから、読書感想文を書くために読む本として、手に取ることがきっと増えているはず。「又吉さんが言ってた本や」って。あれ読んだ?これ、面白かった!本が友人や家族との会話のネタになり、本との出会いのきっかけを作ります。その点で、又吉さんは、学生さんたちの読書活動を推進する力となっていると言ってもよいのかもしれません。

  

これまでも、多くの芸能人の方が、本を書いたり、中には賞を受賞されたりしていますが、意外に、読書遍歴については語られていません。又吉さんは、「火花」を執筆される前から、読書好きとして、どんな本を読んできたのか、雑誌やテレビ、本などで解説なども交えながら紹介していました。「読書芸人」と呼ばれる方々のお薦めの本も書店でコーナーになっていました。

 

 

又吉さんは、読書好きになった入口について、中学時代の国語の教科書で、芥川龍之介の『トロッコ』を読んだことだと語っています。その後、「国語便覧」(国語のサブテキストですね)を見て、掲載されている作品をつぎつぎに読んでいったそうです。

 

この「国語便覧」、中高生の国語では、必ずと言ってよいほど、教科書とセットです。ただ、この「国語便覧」は、定期考査の範囲にはなっても、授業中や課題で活用することはあまりなく、「見たことがない」「あったことを覚えていない」ということもあり得ます。私は、「国語便覧」を裏話や関連情報が満載の読み物としても面白く感じていたので、自分が学生の時も、教師だった時も、フル活用していました。

 

新総合図説国語

新総合図説国語

 

 

出版社によって、多少の違いはありますが、古文編、現代文編、漢文編、表現と言葉編などに分かれています。例えば、芥川龍之介に関するページには、年表、生い立ちから現在(亡くなる)までのエピソード、作品の背景などを紹介しています。さらに、教科書で扱った作品以外のあらすじがあるので、気に入った作家ならば、次に読む作品としての導入になります。

 

私が使用していた「国語便覧」には、文学賞について説明しているページもあります。芥川賞直木賞は、名前は非常によく知られていますが、どのような賞なのかは知らないといった場合にも対応しています。さらに、ほかの文学賞についても触れています。

 

特に、芥川賞直木賞に関しては、年表があり、年度と歴代の受賞者と作品が一目瞭然です。「芥川賞を全部読みつくす」という読書計画も考えられます。そうか!来年度、このページに、又吉直樹さん、羽田圭介さんも、載るんだーー

 

将来、もし又吉さんの「火花」が国語の教科書に採用されたら、「国語便覧」にプロフィールが載ることになります。定期考査で、もしくは大学入試で、「火花」やエッセイが出題されることも無きにしも非ず・・・

 

時折「国語便覧」を読みながら、歴代の文豪、太宰治もそうですが、穿り出されたくないことや醜聞の部類に入るようなこともさらけ出されて、教科書や便覧に載るような著名人には、プライバシーは全くないんだと感じていました。

 

文豪だけではなく、李白杜甫だって、紫式部清少納言だって、異国の人であっても、本名がわからなくても、21世紀の現代人に、人生や人柄の一端が暴露されています。本当か虚構かはもはや問題ではなく、妙に惹きつけられる何かを持ってる…それは、時代を越えて、さらに読み継がれていく文学の証明でもあると思うのです。

 

芥川もいいけど、李白もいいなあ。久しぶりに「新唐詩選」を読もう。

 

新唐詩選 (岩波新書)

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