ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

今日は11月11日、だからってなぜ「菅原道真」か?

道真没後1111年:夕方、テレビのニュース

・今日はゴロ合わせのいい日で、さまざまな記念日だったようです。来年の11月11日も話題になるでしょう。でも、菅原道真は今日だけの「1111」です。

 

・NHK NEWS WEBでは、「京の都で要職にあった菅原道真は、大宰府に配置を換えられたあと、西暦903年に亡くなり、神道の数え方でことしが1111年目」であると伝えています。

 

・学問の神様として受験生から絶大な支持を得ている菅原道真ですが、『大鏡』「道真の左遷」(高校2年の古文教科書に載っていますね)の中では、辛く苦しい立場に立たされます。学者肌で実直、やや堅物で筋を通す性格は、逆に言えば、若い平安貴族から見れば、面白味に欠ける「やぼ」。部下たちも、真っ当すぎるのは「痛い」。

 

・早すぎる出世、帝の信頼、知識に裏付けられた正論は、他氏排斥にめらめらしていた藤原氏にとって疎ましいことで、この上もなく邪魔ーー藤原氏はいつものように、道真にも濡れ衣を着せます。宇多天皇という後ろ盾のいなくなった道真はもろかった…学者としてその才(ざえ)は飛び抜けていたけれども、人間の根深い嫉妬と権力主義には対応できなかったのです。

 

・「左遷」(私はこのことばを学生時代に『大鏡』を習ったことで知りました。今は「例えば関連会社へ『出向』すること」という説明で伝わります)彼一人ではすまなかったのでした。子供たちも左遷されて家族ばらばら。

 

太宰府での生活は相当厳しく、何よりも汚名の晴れないことが彼にとっては一番つらいことだったと思われます。左遷後たった2年で彼は失意のうちに亡くなるのです。それから1111年後、まさか、菅原道真さんは高校の古文の教科書に載って、語られているなんて思いもよらないでしょう。受験では天満宮のお守りが威力を発揮します。

 

・古典文法や古語に苦戦する高校生は、時に、「英語」より難しいといいますが、1000年前のことが教科書を読むだけで、高校生にも「伝わる」ってことに今更ながら感動してます。日本語が滅びませんように。

 

 

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

 

   

消された政治家・菅原道真 (文春新書)

消された政治家・菅原道真 (文春新書)