ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

『ど根性ガエル』でゴリラパンの妙な歌が流れて、頭から離れなくって困ってます。

今日はとんでもなくむ~んと暑く、外を出歩いていても倒れそうなので、土曜日なのに、悲しいことに、ゴールデンタイム、家でテレビでも観るかという状態です。

 

正直期待してはいなかったので、初めからは観てはおりませんでした。突然、変な歌が聞こえてきたのです。ゴリラパン!?移動パン屋さんのテーマ曲!?ああ、油断してたわ…聴き取れへんかった…「買っておけ~」って言ってる…

 

「区政にゴリ押し!!五利良イモ」と書かれたゴリライモの顔写真ポスターに向かって、ひろしに「心の中で落書きをするんでやんす」と告げる五郎役の勝地涼さんが、また新たな可能性を見せてくれています。『あまちゃん』で見せてくれた、ぶっとんだ勘違いアイドル役から見事な脱皮で、個人的には、相当好きです。当選したら「ゴリラ町」にするというゴリライモ。どこまでも「ゴリラ」です。

 

それぞれの役者さんが、これまでの役柄のイメージとは違っていました。薬師丸ひろ子さんがいい!からっとした美人母ちゃん。設定は50歳です。ひろしが30歳だから、20歳で母になったのですね。ぴょん吉役の満島ひかりさんの「ど根性!」っていう声がかわいいし、意外にアニメ声が上手く新鮮。離婚して出戻って、悪態をつく京子ちゃん役の前田敦子さんも可愛い。大人になったガキ大将の悪賢さをうまく表現している新井浩文さんのゴリライモ。万葉集を教えるよし子先生も美人。白羽ゆりさんは原作を裏切ってません。

 

ところで、よし子先生が中学生?小学生?に教えていた万葉集、しっかり聞き取れなかったのですが、これかなと…

験なき 恋をもするか 夕されば 人の手まきて 寝らむ子ゆゑに

しるしなき こひをもするか ゆふされば ひとのてまきて ぬらむこゆゑに

光石研さんが演じている梅さんも追唱していました。意味、中学生にわかるかな?梅さん、分かってる?だいたい、こんな意味です。

甲斐のない恋をするよ。夜になると、ほかの男の手枕で寝ているだろうあの娘のために

大人のね、歌なんですよ、これがね…。『万葉集』は素朴、ストレート、でも、恋の歌は色っぽくてドキドキ。作者は、彼女のこと、諦めたのかな…。思い続けたのかなあ…。

 

松山ケンイチさんが演じるひろしは、大人子どもです。京子ちゃんの指摘通り、昭和のまま、「古いんだよ」。女心なんて何もわからない、成長しないひろしにイラつきブチ切れていく京子ちゃん。

 

しかしですね、気になるのは番組中何度も流れる、あのメロディー。ゴリラパンの社長の名前がゴリライモ。選挙の宣伝カーも兼ねているようです。まだ、第1回だから、はっきりとはメロディーを覚えているわけではありませんが、繰り返されるから、メロディーらしいものが耳から離れなくって困ってます。きっとこれから話題になる…。ダークサイドに誘うような、妙なリズムとメロディー。

 

30歳になったひろしという設定が成功していると思います。大人になった彼らに出会えてうれしい。来週も観ます。

 

万葉秀歌〈上巻〉 (岩波新書)

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万葉秀歌〈下巻〉 (岩波新書)

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ど根性ガエル 単行本未収録作品集:単行本未収録作品集第1巻

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ど根性ガエル (1) (集英社文庫―コミック版)

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