第39回日本アカデミー賞授賞式の中継を観てました。
最優秀作品賞は「海街diary」でした。
4姉妹を演じた女優さんたちは素敵すぎる4姉妹ですね。4姉妹の映画と言えば、「細雪」を思い出します。
谷崎潤一郎「細雪」の映画化です。女優さんたちが、原作のイメージ通りです。どうも原作に惹かれて、映画も観たくなるというパターンです。すでに公開が終了しているものも、昔のものも、観て見ようと思います。
でも、映画館に行って観るのは、外国の作品かガンダム、アニメ関係です。日本の映画は観ません。
すぐテレビでの放映があるから!?
スクリーンで迫力を感じたいとは思う作品じゃないから!?
趣味に合わないから!?
映画館に行かないのは、邦画はしみじみと思いを巡らしながら、一人で浸りたいからです。
興味のある作品はいくつもあります。
二宮和也さんが「母と暮せば」で、最優秀主演男優賞を受賞しました。公開前から、気になっていた作品です。井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」と対になる作品として話題でした。
戦争や原爆の非情さを伝える映画はこれまでも作られてきました。原爆によって一瞬のうちに命を奪い取られた方々は、ご本人たちには、何が起こったかさえわからないまま召されたのかもしれません。「母と暮せば」で、二宮さんは浩二という役を通して、そんな思いを切々と表現していたのではないかと想像できます。
ただ、この映画以前にも、かなりずっしりと心に残った作品があります。
国語の教科書にも掲載されている井伏鱒二の小説「黒い雨」とそれを映画化した「黒い雨」は、原爆の直後の悲惨さとずっと続いていく恐怖を描いていました。
白黒で描かれたこの映画とは違って、「母と暮せば」は、きれいな印象を持ちます。むしろ、きれいすぎるかな。
でも、「母と暮せば」の予告や一部分を観る範囲でも、二宮和也さんの演じる浩二の無念に思いが募ってきます。TVで是非放映してください。