ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第7話「いさなとり」

「いさな」は鯨の古称です。「いさなとり」【鯨魚取り、勇魚取り】は枕詞で、「海」や「浜」にかかります。『万葉集』にもみられる古くからある言葉です。それが、第7話のテーマ。鯨、でっかいもの、それは、鉄華団の乗った「イサリビ」。元々はマルバが所有していた艦ですね。比喩に古語を用いているなんて、大人のセンスがちらっと出てます。

 

第7話のスタートは、鼻歌まじりの女の子のペディキュアのシーン。鉄血らしからぬ絵面で、それはそれで新鮮でした。彼女の名前は、ラフタ・フランクランドツインテールの似合うかわいい女の子のように見えます。Character|機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ           

     

でも、彼女、なかなかの肉食系で、航行する「イサリビ」を見つけて、「早く食べたいなあ~、あれ。ゆでたエビみたいですっごいおいしそう!」とはしゃいでます。彼女は、いったい何者なの!?            

 

キャラクター紹介には「快活な性格の名瀬の彼女。主に機動力の高い百里パイロットとして活動する」と書いてあります。なに!?「名瀬の彼女」!? 

 

名瀬・タービンのいで立ちは、白いハットに長いストレートヘア、それに白いスーツ。彼は、木星航路のマフィア『テイワズ』の運送部門を担当する下部組織である「タービンズ」を率いています。テイワズの代表マクマード・バリストンからの信頼も厚いようです。

 

彼には、第1夫人もいます。それがアミダ・アルカ

やんちゃする子どもを叱ってやるのは大人の役目だよ

アミダは「姐さん」と呼ばれています。姐さんは、「さあ、しつけの時間だ、坊やたち」と言いながら、専用カラーの百錬に搭乗します。 アミダさんはおいくつなんでしょう? 大人の女性の魅力がぷんぷんです。

 

タービンズパイロットは女性ばかりです。鉄華団パイロットは少年ばかりです。これまでのガンダムとは違う設定に戸惑いもあります。

 

タービンズのもう一人のパイロットは、アジー・グルミン。MSは百錬です。 

 

第6話は大きな動きがなく「静」のストーリー展開で、第7話はMS戦がメインの「動」の展開でした。タービンズのラフタの腕のいいこと! ねらった獲物「イサリビ」に攻撃を仕掛けます。「エビだけに、硬ったいなっ」彼女は、「イサリビ」の形や色がどうしても「エビ」に見えるようです。食いしん坊です。そんな彼女に三日月は「俺たちの船に勝手に手をだすなよ」と阻止しようとしますが、ラフタは「生意気!!」と言いいつつ、自分の唇を舌でベロリ、音を立てて舐めます。おしいそうなご馳走を目の前にして舌なめずり・・・「百里」の機動力を活かして三日月を追い詰めます。

 

けれども、さすが三日月です。立場は逆転し、ラフタ、ピンチ! 三日月の目の色が、いや目つきが変わった! スイッチが入った! キラ・ヤマトアスラン・ザラ種割れを想像させるあの目。カッとなったら、最後、息の根を止めるまでやってしまう恐れがあります。

 

今回は、名瀬の判断で、寸前のところで和解のようです。

 

全体的に迫力のある戦いの場面で、昭弘と三日月の信頼関係が生まれたことやユージンのポジションがなんとなく決まったことなど、オルガだけではなく、鉄華団のメンバーの持ち味が活かされていました。それぞれの戦い方が丁寧に描かれていて、あっという間に終わってしまいました。

 

気になるのは、ビスケットの考えとオルガの方針がちょっと噛みあわないこと。今後もどうなっていくのか、楽しみです。

 

 

いさなとり 前編

いさなとり 前編

 

  

いさなとり 後編

いさなとり 後編