ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

「機動戦士ガンダム THE ORIGINⅡ哀しみのアルテイシア」を観た!

10/31はハロウィンの話題で持ち切り。でも、私がとても楽しみにしていたのは、「機動戦士ガンダム THE ORIGINⅡ哀しみのアルテイシア」。「青い瞳のキャスバル」から半年・・・。

 

 

待ってた!!!

 

気分が高まる中、公開を控えた前日、10/30の「NEWS ZERO」では、アニメ業界が直面する問題をテーマに安彦良和さんを取材していました。

 

ガンダムに馴染みのない方にとっては、「安彦良和さんって?」という反応になると思います。今回の映画「THE ORIGIN」の総監督でもありますが、1979年放送「機動戦士ガンダム」(ファーストガンダム)のキャラクターデザインを担当した方で、シャアやアムロの生みの親です。漫画家で映画の原作者。累計発行部数は1000万部! 「THE ORIGIN」は、シャア・アズナブル誕生秘話がその内容です。

 

番組では、安彦さんの絵の特徴に注目しました。それは、主要ななキャラクターが実は筆で描かれていたことです。

 

取材中、特別にシャアを描いてもらう中で、シャアが安彦氏の筆から、あんな風に生み出されていくのかと、そのさまを見ることができたのは新たな喜びでした。中国製の筆を年間50本まとめて購入しているそうです。その筆から、描き出されるキャラクターは、皮膚の温かみや匂いまで感じさせると言われ、「美術品レベル」の作品とされています。

 

安彦氏は25年ぶりにアニメの世界へ復帰、戻ってきました。その理由は後で語られるわけですが、まず今回のアニメはどのように作られているのかについて解説がありました。

 

安彦氏の筆による繊細なタッチの絵をベースに、アニメーターが1カットずつ手書きで作画していきます。その後キャラクターと3DCGで作られた葉っぱや木の背景と合成します。人物以外はほぼ3DCGで作られているそうです。

 

安彦氏(67歳)がアニメ業界に戻ってきた理由は、アニメーターの空洞化が進行していることへの危惧です。新人アニメーター(20~24歳)の平均年収は、111.3万円。時給に換算すると370円。一般的な平均年収は、248万円。こうした理由で、新人アニメーターの3年以内の離職率は80%に上るとのこと。

 

安彦氏は「ベースは手書き。これが日本のアニメの強み」と語っていました。そして「技術を伝えるのが自分の責任なのかなとある時期から思うようになった。」とも。後継者の育成に問題を抱えている・・・番組でガンダムを取り上げた背景はこの問題意識でした。

 

クールジャパンの代表格でもあるアニメ、その日本のアニメ業界のため、国でもある取組を行っています。

 

文化庁での取組はいろいろな形で発信されています。

文化庁 | 文化庁月報 | 連載 「アニメーション分野の人材育成」

 

私はこの番組を観るまで知らなかったのですが、無料携帯アプリ「アニメミライ プラス」というものがあるそうです。画面をタッチするとプロのアニメーターが作った作品を1コマずつ動かすことができ、無料で作画の勉強ができるすぐれもの。

アニメミライ[ animemirai ]

 

番組は、安彦氏から若者へのエールで終わります。

出る杭は打たれるけど、うんと打たれて打たれ強くなって鍛えられればいい。せいぜい出しゃばんなさい。出しゃばって頭打たれる人がいなくなってんじゃないですかね。

 

確かに、「出る杭」タイプ、全くいないわけではありませんが、そうそう目立った感じの若者は私の周りに限っていうと、いませんね・・・。 打たれたくない…怖い!……痛い!………打たれたら立ち直れそうもない・・・。そもそも、出るほどの能力がないのか。それとも自己肯定感の低さか。または、みんな仲よく・・的な!?

 

公開初日は、第1話「青い瞳のキャスバル」と同じように、10cm角の色紙が配られます。それが欲しくて、初日に行きました。そこに描かれた安彦氏の奇跡の絵は、茶褐色の瞳のシャアと青い瞳のキャスバルエドワウ)。安彦氏の絵の特徴を知っただけに、嬉しさも倍増です。

 

映画の内容については、これから楽しみに観に行く方にとってネタバレになるので、公開終了後に振り返ろうと思います。でもちょっとだけ…私がわくわくしたのは、ドズルが開発に力を入れていた「モビルワーカー」の場面とファーストガンダムの主な登場人物の偶然が必然へとなる伏線のちらつかせ場面と、それからシャーの遺憾なく発揮されるイケメンっぷり・・・

 

前日第1話「青い瞳のキャスバル」を観直して、第2話を観ました。明日はまた第1話を観ます。それで、あともう1回、映画に行くつもりです。その間にまた何度目かの「ファーストガンダム」を固めて観直します。あっ、「鉄血のオルフェンズ」も第1話から第4話まで復習します。そうそう、大事なこと忘れてました。新たなガンダム機動戦士ガンダム サンダーボルト」への期待も高まります。

 

この秋もガンダムに染まります。ふふ。