アフロヘアの朝日新聞編集委員稲垣えみ子さんが、「退社します」
アフロヘアの朝日新聞編集委員、稲垣えみ子さんの最後のコラムです。
人生の後半戦をどう過ごすか
来たるべき死に向かい、閉じていくこと、手放すことを身につけねば
このヘアスタイルに注目したのは、この間です。「報道ステーション」で、「節電の女王」なんてネーミングされてましたね。
今から1年前、会社員人生の区切りを50歳でと考えていらっしゃた稲垣さんに、コラムの担当の話がきました。2014年10月25日のコラムは、 「自分のことを書く」奇策に出たと書いていらっしゃます。
アフロにしたら突然モテ始めたというバカバカしい実話
2015年9月9日の最後のコラムにも出てくる、従軍慰安婦問題での吉田証言と福島第1原発の吉田調書の朝日新聞の二つの大きな誤り。さらにジャーナリスト池上彰さんのコラム不掲載問題・・・
もう忘れかけていました。稲垣さんの最後のコラムで思い出しました。朝日新聞に裏切られた思いがして、楽しみにしていた『こころ』の切り抜きを泣く泣く断念し、私も購読をやめたんだ…
新聞は、何を伝えてきたのでしょう。何が本当で、何が正しくて、何を正義とするのかは、あくまでも発信している側から見た「本当のこと」「正しいこと」「正義」であるということを再確認した思いです。
鵜呑みにしちゃいけない・・・
稲垣えみ子さんは、最後のコラムでこのように書いていらっしゃいます。
自分のこととして世の中を見たこの1年、痛感したのは何が正しいかなんてわからないということです。
コラムにどのような思いでご自分のことを書いてこられたかの吐露。そして、28年間続けた仕事を終えるときに思い至った答えと振り返り。
分からないのに分かったような図式に当てはめて、もっともらしい記事を書いてこなかったか。
50歳で区切りをつけて再出発。自分の考える人生設計をそのとおりに実施する時に、「うまく書く自信がない」と前置きがありましたが、集大成のような形で自分のことを書いた稲垣さん…
でも、寂しさを抱きしめて生きていこうと思います
次が待っている場合は、離れる寂しさは、ほんの一瞬です。これからは、もう、過去の会社に縛られることなく、私の思う本当、私の考える正しさ、私の正義が大声で言えます。アフロの自由以上の自由 を手に入れられたのではないでしょうか…と思った次第です。