昔も今もお雛さまは美しいのであります。
今週のお題「ひな祭り」
前から気になっていたお寺がありまして、今日3月3日まで昔のお雛さまが展示されているということで尋ねました。
3月3日は、お雛さまの供養もされているとのことで、本殿の中にはたくさんのお雛さまがいらっしゃいました。
私の目当ては、それとは別に、昔のお雛さまが飾ってあるところ。
いらっしゃいました!なんとなく心魅かれたお雛さまたちです。
■江戸時代後期のお雛さま
女雛さまの冠が豪華です。お顔が真っ白でお綺麗です。
■幕末のお雛さま
お着物の色がやわらかくて素敵です。江戸後期に比べると、ややおめめがぱっちりです。
■時代がわかりませんが…平成のものではなさそうです。
扇でお顔を隠していらっしゃるお雛さまがキュートです。女雛さまの髪型が江戸時代とは違い、大垂髪(おすべらかし)です。
■これも時代がわかりませんが、今に近づいているような感じです。
お顔がほっそりとしていらっしゃいますね。女雛さまの冠が江戸時代に比べると小さくなっています。
展示しているものの、ほんの一部です。みなお顔やお着物の柄が違っていますが、どなたもそこはかとなく品のよさを醸し出していらっしゃいます。
さて、ここのお雛さまは男雛を向って右、女雛を左に飾っています。あれ?これって逆じゃないの?
ひな祭りにちなんだこんな記事がありました。
ひな祭りは実は女の子のための行事ではなかった!? ひな祭りの「5大トリビア」:日経ウーマンオンライン【トレンド(ライフ)】
昭和天皇の即位の大礼が催されたときのことがきっかけ。大礼で西洋式に天皇が向かって左、皇后が右に立たれたことと、御真影(天皇皇后両陛下の写真)も、西洋式に昭和天皇が向かって左側にしたことから、ひな人形業界では並べ方をそれまでとは反対にしたのです。
ということは、このお寺のお雛さまは、昭和以前の、伝統的な飾り方をしていたのですね。
今日は、昔に思いをはせて、ゆったりとした時間を過ごすことができました。