ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

ほんとに活字離れ?

ドキュメント72hours「巨大書店・活字の森の歩き方」:NHK 2013年12月20日(金)

・この番組は、テーマ設定が明確で、コンパクトにまとまっているので好んで観てます。

 

・巨大書店に集まっている人々への突然のインタビューから、「なるほど……」「深いなあ…」と思えることばがいくつも。評論家や研究者ではなくとも、それぞれが「哲学」のようなものを持っていらっしゃって、他者の「本」に対する思いに触れるおもしろさがありました。

 

・ある男性は、お友達からお誕生日に本をプレゼントされて、今度はそのお友達に「本返しだ!」ということで選んでいらっしゃいました。今年の流行語大賞の大人なアレンジ。また、ある年配の男性は、「買書」が趣味とのこと。「(書店では)読まない本を買う。買わない本を眺める」そうです。「買書」ということばはオリジナルでしょうか?10歳の少年は「東野圭吾が好きです」「テンポが良くて続きがあってわくわくする」とその魅力を語っていました。しかも「実際推理小説を書きました。40枚ぐらいの、消失事件」ほー、なかなか。「知的な世界は時間と空間を超えて遠くまで手を伸ばしてほしい」という高校の先生。『普遍性』ということでしょうか。

 

・時々提示される番組中のことばに

自分を変えてくれる”1冊”はどこにあるのか

『ヘヴン』を手に取っていた若い女性は、昔いじめにあっていた時、自分を変えた1冊だそうです。本には大きな力がある…。番組収録の終わりの方で、33歳の、「今更ながら最近本を読み出した」という男性は「飯も食べますが、本も読む、お金はないけれど」ーーギャンブルで失敗し、懐はさびしい中で、「くだらないことに使うよりは…知識は豊富に」と。本へといざなうのは、内発的な欲求……。

 

・番組の最後では、

あなたの大切な”1冊”は何ですか

「今年一番ふるえた1冊」「勉学に目覚めた1冊」「空想好きになった1冊」「来年に向けての1冊」その中で、「無人島に持っていきたい1冊」を答えた書店の方のことばがいいなあー。 

「べつにおすすめしないですよ。私の1冊だから!」

 

・うん、うん、うん。ー売れることや共感してもらうこと、そんなこと関係ないの。なによりの私のお気に入りー

 

・どのテーマであっても、私のその”1冊”は『こころ』です。

  

本屋さんで待ち合わせ

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