ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

来年に延びただけ

ノーベル文学賞

村上春樹さん、とても残念でした。夜11時すぎのニュースで、ハルキストが集まるお店が紹介されていました。コーラをかけたホットケーキを食べるシーンも映し出されていました。『風の歌を聴け』の中に登場するそうです。「ホットケーキ・コーラ」は美味しいのですか?

  

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

 

 

・今年こそと信じる世界中のファンの思いをさらっと拭ったような発表の模様でした。そんな中で、ある女性ハルキストがインタビューに答えてこう言いました。

「来年に延びただけ」 

 

・なんとも明るく、確信をもったことば。私まで「来年まで、その日が来るまで、また楽しく過ごせるじゃん!(^^)!」とでも言いたくなる感じがしました。まだ「村上春樹」を全部読んでいないけれど、一冊ずつ読んでいこうかと思わせてくれることばです。

 

・熱烈なハルキストではない私が、最初に読んだ作品は、今も人気の高い『ノルウェイの森』でした。とにかく、上下でクリスマスカラーの、シンプルかつインパクトのある装丁で、持っていることがおしゃれだったのです。

 

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

 

 

・小説の中で、主人公を取り巻く人が次々と死を選びます。大学生の彼には酷な人間関係の中で、明るさをもつ「緑」。読者の私は、そんな「緑」の存在が苦手でした。

 

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

 

 

・喪失感ーー 『七番目の男』のテーマもそうでした。人はどのようにそれを乗り越えていくかを、村上春樹によって読まされ、体験しているのです。