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ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

教職を選んだ教え子たちとの再会で考えたこと

仕事 教育・教師

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教え子が毎年何人かは教師になっている。有難いことに、たまにご飯をいっしょに食べませんかと連絡が来る。

 

今年新採となった教え子たちとは、ようやく1学期を終え、無事夏休みを迎え、その夏休みが終わる1週間前に再会した。

 

2学期が9月1日に始まる学校は、私の周りでは、ほぼ皆無。24日、25日、28日、31日、まちまち…。子どもたちは夏休みだが、教員は通常勤務をしている。この機会に、1学期に取れなかった年休や土日勤務の振替もできるが、研修や部活動の指導、2学期の準備、場合によってはPDCAサイクルが行き届いて、今年度1学期のことを振り返りながら、来年度のことまで計画を立てている。

 

新採ならば、初任者研修もあり、さぞ忙しいだろう。状況は痛いほどわかっている。8月のたった1日、土曜日の夜、私も仕事、教え子たちも仕事だったけれども、会うことができた。明日の日曜日も朝早くから部活動の指導であることも重々承知している。

 

会うまで、心配していた、本当は。小中学校の先生、今、大変だから。毎日、寝ていないんじゃないか、子どもたちとは上手くいっているのか、周りの先生たちと程よくコミュニケーションをとっているのか等々。

 

高校3年の時、教師になると決めて、大学へ進み、そのままストレートに教師になって、さて、思い描いていた通りの学校現場であっただろうか。

 

授業で工夫していること、戸惑ったこと、教育実習や教師塾、スクールボランティアでは見えなかったこと、夏休みで子どもたちに会わないのが辛いこと・・・

 

すっかり先生になっている。私のことを先生と呼ぶあなたたちも、先生と呼ばれているんだね。いつものことだけど、不思議な気持ちになる。

 

子どもたちがいる教室で、授業をしていることが、当たり前になった教え子たち。そうじゃない夏休みは、寂しいだなんて、そんなことを聞いたら、嬉しくなってしまうじゃないか。

 

新採だから、要領を得ず、苦しいこともあったに違いない。それを感じる時間もなかったのかもしれない。毎日があっと言う間だっただろう。それは、子どもたちのことをいつも考えていたからだとわかった。

 

私は、これからあなたたちに会うたびに、あなたたちが高校生の頃には語らなかった私のことを話そうと思う。私が初任だったころの話、初めて担任をした時の話、悩んで辞めようと思った時の話…。そして、これからの教育のことを共に語りたい。

 

この頃、「『教師になりたい』と言ったら、親に反対された」という話をよく聞く。学校は時々、「学校なんて・・・」と、非難を浴びる場所、無意味な場所、無価値な場所として語られることもある。教師は時々、「教師なんて・・・」と、非難を浴びる存在、無意味な存在、無価値な存在として扱われることもある。学校不要論さえもある。昨今の教育課題の困難さは日々の話題となっている。その中で、教師は多忙で、苦労をする…そんな様を思い浮かべると、教員を志望する我が子に、親の心境は複雑だろう。

 

もう、新学期が始まってるね。2学期はスムーズにスタートできただろうか。あなたたちの受け持っている子どもたちと元気に再会できているだろうか。教師が元気じゃないと子どもたちは不安になり不安定になる。小学生中学生高校生より教師は大人だ。手本にならなくては、我慢もしなければ、分別もつけなくては…そう、それでよい。あなたたちは教師なんだから。

 

でも、もし疲れたら…、遠慮しないで。私はいつでも話を聞くよ。大人だって辛い時もある。その気持ちを教室まで引っ張らないために。

 

2学期のはじまる日に、自殺をする子どもたちの悲しいニュースが伝えられている。

 

いつから学校は楽しくなくなったのだろう。学校に通うことが苦しい子どもたちにとって、学校は楽しい場所じゃない。きっと1度も、1回も楽しいことなどなかったのではないか。

 

新学期…実は、夢や希望を持って教員になったのに、夏休み後、学校に出てこれない新採、若手の教員もいる。きっと、教員になって、1度も、1回も、楽しいことはなかったのではないか。

 

新米教師である教え子たちは、何をしていても、子どもたちのことで一杯だ。学校そのものというより、とにかく子どもたちのことで一杯だ。いつも寄り添ってほしい。注意深く見守ってほしい。どんな時も真に味方であってほしい。そして、子どもたちとも、教員同士でも「楽しいね」「面白かったね」「苦しいこともあったけど、結果楽しかったね」と言える経験をしてほしい。

 

ぐちの一つも吐かなかった新米教師たちを私は褒めた。その中の一人が、「私、初めて先生に褒められた!」と言った。そうか、私は、あなたが高校生だった時、一度も褒めなかったのか…最低だ、私。「いいとこ探し」、いつもそうしていたいと思っていたのに…。

 

いくつになっても、褒められることは嬉しいことなんだ。よし、これから、いくらでも口に出して褒めよう。あなたたちの失敗や悩みもアドバイスをしながら褒めよう。あなたたちが折れないように。だから、あなたたちもどうか、子どもたち一人ひとりの「いいとこ探し」をして、口に出して褒めてね。帰りの会の儀式ではなく、気づいたときに、声に出して。子ども自身が気づかない、チャーミングなところを・・・

 

いい再会だった。楽しかった。夏は終わった。

 

 

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学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫)

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楽しい?やりがい?ブラック? 学校の先生はじめました

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