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ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

読書感想文に書く本をこれから読む人のために、私が選ぶ11冊の文庫本。

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全国的に学校(小中高)の夏休みが8月末までだったのは、学校が週6日だったころのことです。はやいところでは、8月の第4週の月曜日から新学期が始まる学校もあります。夏休みの宿題、残っているものに追われる毎日が続いているかもしれません。

 

この夏2回ほど、宿題代行業の話題をテレビで観ました。1回目は「あさイチ」で。小中学生の夏休みの宿題代行で依頼が多いのは、自由研究と読書感想文。読書感想文は400字1枚2500円。本人が本も読まないで、本の選定から感想文まで代行業に任せることもあるそうです。小学生なら、学年に合わせて難しい漢字は無理に使わない、コンクールに選ばれるような仕上げにするのか、そこそこなのか、細かな要望に答えるそうです。

 

今日「ひるおび」でも話題でした。 宿題代行業は全国で15社で、2007年ぐらいから見られるようになったそうです。有名大学の学生がアルバイトをしています。子どもが受験や部活で忙しく、学校の宿題が負担ということで、特に首都圏では、お受験を控えた子どもたちの母親のニーズが高いとのこと。テクニックは、筆跡をまねる、答えをわざと間違える、依頼者の特性や環境を生かす。とにかく、本人のことをよく把握して、なりすますのですね。ある業者の金額です。国語、算数等のワーク:1問100円、1冊5000~1万円、作文、読書感想文:1枚400字3000円、絵などの作品:1万5000円、絵日記:1日3000円・・・

 

代行業のほかに、読書感想文のコピペ自由無料サイトも数多くあります。その中には、読書感想文を書く無駄な時間はコピペでさっさと済ませて、せっかくの夏休みを遊ぼうとアピールしているものもあります。

  

読書感想文・・・とにかく本を選んで読むことから。今年の夏、本との出会いがなかった人に。本もまだ読んでいない、どうしようという人に。今からだったら、分厚い長編は次回にして、薄い目を。

  

比較的ページ数が少なく、"わかりやすさ"と"わからなさ"が、ほどほどミックスされたと私が勝手に思っている11冊の文庫本を選びました。

 

それぞれの本について、コメントではなく、私なりの「読む」または「書く」観点を3点、勝手ながら書きました。

 

1、『夜行観覧車湊かなえ 

夜行観覧車 (双葉文庫)

夜行観覧車 (双葉文庫)

 

 家族、家、夜行観覧車

 

2、『きよしこ重松清 

きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)

 

 少年、友達、伝える

 

3、『友情』武者小路実篤 

友情 (新潮文庫)

友情 (新潮文庫)

 

友情、青年期の恋、若く美しい女

 

4、『何者』朝井リョウ 

何者 (新潮文庫)

何者 (新潮文庫)

 

 就活、等身大、アカウント

 

5、『若きウェルテルの悩み』ゲーテ 

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

若きウェルテルの悩み (新潮文庫)

 

 かなわぬ恋、青年期の潔癖、結末

 

6、『さまよえる湖』スヴェンヘディン 

さまよえる湖 (中公文庫BIBLIO)

さまよえる湖 (中公文庫BIBLIO)

 

 探検、ロプ・ノール、謎

 

7、『23分間の奇跡』ジェームズ・クラベル 

23分間の奇跡 (集英社文庫)

23分間の奇跡 (集英社文庫)

 

 教育、国、子ども

 

8、『赤頭巾ちゃん気をつけて』庄司薫 

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

赤頭巾ちゃん気をつけて (新潮文庫)

 

1969年、 青春、庄司薫

 

9、『黒い雨』井伏鱒二 

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨 (新潮文庫)

 

 原爆、悲しみ、支え

 

10、『車輪の下』ヘルマンヘッセ 

車輪の下 (新潮文庫)

車輪の下 (新潮文庫)

 

思春期、生きづらさ、車輪

 

11、『舟を編む三浦しをん 

舟を編む (光文社文庫)

舟を編む (光文社文庫)

 

人生、理解者、やり遂げる 

 

あと1冊、文庫本ではありませんが、『わたしはマララ:教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女』マララ・ユスフザイ 

わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

わたしはマララ: 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女

 

  

わたしはマララ

わたしはマララ

 

教育を受ける権利、信念、気高さ

 

作品の時代、著者の執筆時の年齢、作品の傾向、国内外等、何か意図を持ったリストではありません。これまで夏休みの宿題である読書感想文を、とにかく読んで読んで読みまくってきた私の国語教師の経験から選びました。強いて言えば、切羽詰まった宿題を仕上げるためであっても、読んでいるうちに、中高生の時代に「!」と「?」をたくさん感じてもらえるような作品を意識しました。

  

このごろの困りごとは、やはり、ネット上にあふれる読書感想文のモデルです。お薦めの本ほど、出回っています。ただ、コンクールに出す感想文を選ぶ以上、誰かのパクリやコピペは困るので、一応、先生方は、ネットで検索は済まされているはずです。読書感想文に選ばれる本ほど、感想文例は検索しやすいということになります。

 

読書感想文が終わったら、新学期。そして、読書の秋。定番の『こころ』を読みたくなる時期です。