ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

これだけは我慢できないこともある。野球、どこのファンかは大事です。

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今週のお題「ゾクッとする話」

関西人なのに、Gファン。生まれたときから、Gファン。

 

これが、関西人にとって、どれだけリスキーなことか、容易に想像していただけるだろうと思います。

 

もうずいぶん前の出来事です。その頃、一人でも立ち寄ることができる、唯一の喫茶店がありました。カウンターに座って昔気質のマスターとお話をすることが楽しみでした。性別にかかわらず、年齢がかなり上の方のアドバイスは、どれもこれも有難く、大好きな時間でした。

 

カウンターに座るのは、常連さんで、ほとんどは、マスターと同じぐらいの年齢の方々です。私の隣には、話し方も出で立ちもシャキッとしたA氏。その日は、カウンター越しに、マスターと大学生のアルバイトさんがいました。そのアルバイト君は、高校時代ブラスバンドでトランペットを担当していたそうです。

 

そこから、話は、虎球団の話に急展開。あわっ、あわっ、あわっ、うー。もう、帰ろー。危険だ…。

 

実はA氏は、そのエリアのトラ球団の「私設応援団」の会長という肩書をお持ちでした。お家には、球団旗を掲げるポールもあり、毎朝掲げていらっしゃるそうです。車の中もトラ仕様、持ち物もトラマーク入り多数…。生粋のトラ…(ファン)です。知ってはいたけど、ここでトラの話になるとは…。

 

アルバイト君とトラはどうつながるかというと、A氏はカウンター越しに、彼をラッパ吹きとしてスカウトし始めたのです。「今度、試合で、ラッパ吹かへんか!?」と。ブラバン出身しかもトランペット…ああ、見込まれたよ…相手は、名だたるトラの私設応援団会長。かわいそうに…断れへんよね。なんて、心配はいりません。アルバイト君だって、トラですから。光栄な指名に、目を潤ませてました。

 

Gファンってバレちゃうと、かなりまずいな…ホンマ、はよ帰らなアカン。でも、帰れない…。A氏はうまくスカウトが成功したせいかご機嫌で、隣の私が取り繕うためににこやかに話を聞いていたせいか、というか、関西人=トラファンという公式はトラファンには永久不変ですから、私=関西人=トラになって、ここから、一気に濃密な親和性が発揮されていったのです。それが、まずい…怖い。

 

A氏は私に、会長自らがお使いの、トラのマーク入りのライター(私はたばこは吸いません。煙も苦手)、トラのたてじまがステキな球団タオル、なんとトラマークのラベルが貼ってあるウィスキー他いろいろ、この言葉とともにプレゼントしてくださったのです。

お近づきのしるしに・・・

 

やられたーー。最後の最後まで、Gファンとは言えませんでした。情けないファンです。お店中、トラの中で、たった一人、言えません…言えません。でもね。敵ながら、みなさん、いい方なんです。人柄とね、どの球団が好きかってこととは…それはあくまでも嗜好の問題だから。でもね…私は家族であっても、巨人阪神戦を決して一緒のテレビで観戦することはしませんでした。同じ家の中で、巨人阪神戦を別々に観ているのに、「今、〇〇、ホームラン打ったで~」とわざわざ言いに来るような…それがトラ(ファン)の本質です。(家族には)負けへんからなっ!

我が巨人軍は永遠に不滅です

 

 


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