ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

橋下徹氏、政治家引退の余波はこれから…

トピック「大阪都構想」について

関西ローカル番組は、3週間前や7年前を振り返りながら、橋下徹市長、維新の会敗北の原因を分析しています。5月17日がこんなに盛り上がるなんて…想像を越えました。

 

夕方の関西ローカル番組では、橋下徹市長の政界引退について、あれこれ思いを巡らしたコメントがいくつか出ていました。私見ですが、今日の番組内の雰囲気は、橋下市長が政界を引退することについて、もったいない、残念だ、途中で投げ出すのはどうか、といったような意見が多かったように思えます。

 

なんだかんだと言っても、究極の民主主義の形とも言われた政令都市での住民投票を実現させ、反対票とほぼ同じぐらいの支持を得ているわけです。引き際のコメントも評価が高く、すっかり引退してしまうことが信じられないと思わせる橋下徹市長のパワーです。

 

ご本人は政界から引退と決めて、もう戻るつもりはないときっぱりと言い切っていらっしゃいます。それで、番組のコメンテーターの方は、本人にお聞きしたのではないことを断って、もしも政界に戻るなら、どのような形で実現するのか、説明をなさってました。そうか、いつか戻ってきてほしいのか…。

 

5月17日は、大阪市が真っ二つに割れた日です。投票前、大阪都構想とは何ぞやから、例えば、大阪を中心に活躍するタレントや地元のママさんたちの勉強会などが多く催された模様です。賛成派や反対派それぞれの説明会に参加する大学生の姿も番組では紹介していました。この方、メイクで目立ってしまった上西議員もちょっとした話題となっていました。

 

破門された上西議員ご自身は、大阪都構想に賛成で、ぜひ投票をと呼びかけていました。

 

ぎりぎりまで悩む大阪市民の方々。投票場前に待ち構える賛成派と反対派の声掛けは、どのように影響したでしょう。

 

気になったのは、「大阪都構想のことがわからなかったら、『反対』と書いてくださいね」という反対派の街宣車の声。大阪都構想のダメな点を訴えてきたのでしょ。「こういう理由だから、反対しましょう!賛同してくださる方は『反対』と書いてください」ならわかるけど。何か正々堂々としてない雰囲気を感じます。ずるっこい言い方だな…。真っ向勝負の言い方には思わないな。すっきりしないな。

 

今回の大阪都構想の是非、住民投票は、大阪市以外の人々へも、地方行政への関心を高めたのではないでしょうか。

 

大阪都構想は消えましたが、「総合区」というような言葉もでています。今日の「クローズアップ現代」では、全国の政令都市の話題の中で横浜市と神奈川県が取り上げられ、「特別自治市」を提言していることも語られていました。

 

 

大阪市長の任期が終わったら、ご本人は、「依頼をされた仕事をしっかりしていく」と弁護士への復帰の言葉を力強く述べていらしゃいましたが、たかじんさんもいらっしゃらない大阪、ズバズバ物言うキャラクターは、きっとTVに引っ張りだこ。

 

橋下徹大阪市長は、街頭で、パネルを用いた説明を、立ったままでじっと耳を傾ける市民の皆さんに対して、まるで自由民権運動のようだったとも語っていらっしゃいました。「大阪市民が全国で一番政治や行政に精通しておられる」「ありがとうございましたと市民の皆様に言いたいです」5年ごしの構想が1日で消え去ったのに、負けたのに、つらつらぐちぐち述べなかった…

 

好き嫌いは別にして、時代が求める政治家だったのだろうと思います。

 

 

政令指定都市 - 100万都市から都構想へ (中公新書)

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