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ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

新任教員のころを思い出して。

教育・教師

トピック「新社会人」について

公立学校は、昨日今日が入学式、始業式、新任式のところが多いと思います。

 

4月1日に着任してから、今日まで、子供たちとの接触はなく、他の教員に囲まれて、何から何までわからず、へとへと…。ただ、気力だけで過ごしてきたのではないでしょうか!?

 

私は、4月1日、着任した最初の職員会議のことしか思い出せません。そのあと、どのように過ごしてきたのか、全く思い出せません。とにかく、朝家を出たら、夜遅くまで仕事をして、家に帰って寝るだけ。また、朝が来て、夜遅くまで仕事をして、家に寝に帰る…の繰り返しの日々でした。

 

朝は嫌で嫌で仕方がない…。職員室にいるのが辛くて辛くて仕方がない…。

 

採用が増えたといっても、勤務校に、新任教員は一人かもしれません。教育実習や常勤・非常勤の経験があると言っても、初めての学校です。違う職業から教員になった方もいるでしょう。それぞれの学校に特色があって、すべて違います。だから、ベテランや中堅だって、新たな転任先では、大きな不安や不慣れからストレスを抱えます。

 

教室では基本的にたった一人の大人です。責任感や使命感で、子供たちと直接接触している間は大丈夫だけれども、職員室に戻れば、教室以外の仕事に、わからなさや不手際で、向上心や意欲的な方であればあるほど、落ち込みます。

 

だんだん慣れてくると、そのうち、あれもこれも目についてきます。ここは違うんじゃないかと言いたくなります。でも、ためらいます。

 

初任者研修で、他校の初任者の学校との違いに驚き、こちらの学校で良かった、またはその逆の思いになる情報で、落ち着かないこともあるでしょう。

 

では、自分を取り巻く環境で息苦しく感じるとき、どうやって切り抜けたらいいのでしょうか!?

 

息ができる場所を勤務校の中で探すことです。私は、息苦しさから、それがにおいとして感じるようになりました。職員室に入るまでの職員玄関、廊下が消毒液のにおいがして、たまらなかったのです。

 

やばい!そう自覚できたのは、5月のゴールデンウィークがあけてからでした。

 

保健室に駆け込みました。ただただ、じっと居ただけですが、何も聞かずに、「ゆっくりして行き…」といって、居場所を作ってくださいました。これまで、精神的な苦しさで保健室に行ったことなどなかった、学生時代から強い自分であると自負していた私が、がらがらと内部が崩れ去って、外側がポキッと折れる手前でした。

 

弱っちい自分をさらけだせる場所。保健室、図書室、準備室、校長室等、いろいろありますが、ただ場所の問題ではありません。誰かに、その弱った姿を見せて、ただただ見守ってもらうことが大切です。

 

あれこれ解決策を言ってもらったり、意見や思いを吐ける段階は、まだ言語によるコミュニケーションが取れています。それを越えて、無口になったとき、表情がなくなったとき、なんとなく泣けてきそうになったとき、家族に心配をかけたくないと思ったとき、こんな自分が嫌だと思ったとき、私は悪くないと大声で言いたいとき、休日にどこにも出かけたくない、人と話したくないとき…でも、教師の仕事は大好きなときは、勤務校に、弱いあなたを知ってくれている人が一人必要です。

 

毎日毎日の、職場の鬱屈した思いが積み重なることを防がねばなりません。もちろん、学校外にあなたの理解者はいることでしょう。でも、自分の学校の、独自の職場の雰囲気を伝えることは少々難しいことです。

 

弱いあなたを見守ってくれる人を、勤務校で見つけること…一緒の学年や一緒の分掌でなくともよいのです。仕事の相談と分けてもいいのです。あなたが何となく感じる、近寄りやすい先輩教員、4月が終わるころ、ちょっと周りの職員に目を向けてください。

 

教員免許状を取得し、採用試験に合格し、待ちに待った勤務校での教員生活です。誰しも「できる」と思われたい、失敗したくない…。信頼される教員になりたいという思いがあふれています。その意欲が自分を追い込んでいきます。勤務校で、静かにひっそりダメな自分でいられる場所や人を持ち、バランスを取ること…。今はまだまだそれを感じる時間さえない状態でしょう。

 

中堅もベテランも、誰でも初めは初任者から。先輩から気が付いて、手を差し伸べてくれるかもしれません。そんなときは、ちょっと自分の状態を振り返ってみて…生徒の前で元気でいるためにも、1年を乗り切って、来年先輩になるためにも…。

 

新学期がいよいよ始まりました。