ちょっとナオ帳

なんだかまた書きたくなりました。それだけです。

銀座のママに見せてもらった、これが「プロ」:12/17放送「あさイチ」

「顔と名前よ、リメンバー ど忘れをバッチリスッキリ解消!?」で名前を記憶するコツや思い出すコツをちゃんとした脳の働き、心理学から説明していました。

 

TOT現象とは

番組の中で説明されていた専門家によると、TOT(なんだか顔文字みたい)は〈tip-of-the-tongue〉のことで、欧米では 舌の先、日本ではのど元を表します。「ここまで出てきてるんだけど、ああ~出てこない!!」という現象です。

 

脳は、体験などのエピソード記憶は得意だけれども、名前や年号、単語などの意味記憶は苦手なんですって。エピソード記憶は、「◯◯へ行くと危険」「◯◯は美味しい」など人間にとって生死に関連するので記憶しやすいということでした。へぇー。

 

名前は脳の苦手分野の意味記憶だから、それをエピソード記憶に変えればいいじゃないかってことですけど、その有効な方法が解れば有難いわ~。長年の仕事上の根本的弱点で、克服すべき最大の課題は、名前が覚えられないこと…。つらいんです。

 

番組では、”達人に学ぶ名前を思い出す法”をいくつか紹介していました。それなりにそうすればいいのか、と思いつつ観ていたら、艶やかな銀座のクラブのママさんのVTR!

 

多くの方と接するお仕事でお客さんの名前は忘れないのかとの質問に「大丈夫です、プロですから」ときっぱり。(確か1,500人ほどお顔と名前と覚えていらっしゃるそうで)銀座のクラブの由美ママのお手並み拝見で、本当に顔と名前を憶えているのか、実験。8人ほどの男性を前に、一度でもお店に来たことがあるかどうか、名前を憶えているかどうかを試しました。

 

正解、正解、正解(お一人は、1年4か月前に1度だけ来店された方でした)と続く中で、一人だけ誤答…と思いきや、由美ママが「本当にお出会いしたことがないでしょうか?」と問いただすと、「お店ではありませんが、パーティーですれ違っております」とのこと。スタジオ一同、ほおー!と感嘆。由美ママ、恐るべし。

 

■銀座のクラブの由美ママさん流、初対面の人の顔と名前の記憶術

どのようにお客さんの名前を憶えているのかについて、一言、「シャッターです。」と答えていらっしゃいました。写真を撮るように映像で覚えるそうです。

 

これを聞いて、この記憶術はいつもやってたけどな。教科書など、試験範囲のページや部分を切り取って写真に撮るように記憶してたな。これを名前記憶術に応用するのか!と思いながら続きを追いました。

 

コツ1:相手の胸元に名刺を張り付けて記憶シャッターを切る。

そうすれば、顔と名前を映像として同時に覚える。スーツの背広の胸元に名札が付いている拡大の証明写真のような感じでしょうか。

 

コツ2:記憶シャッターを切るタイミングは、笑顔のとき。

これは心理学で”笑顔優位性効果”と解説されていました。笑顔と真顔との比較から笑顔のほうが13%多く記憶に残るという実験結果があって、人の脳には共感という作用があり、感情が動くと強化されるそうです。

 

コツ3:相手の顔の特徴を言葉にすることはしない。

これは心理学で”言語隠蔽効果”と解説されていました。スタジオの実験では、事件を起こした犯人の顔写真を覚えて、あとで数人の写真から犯人を選び出すことが試されました。犯人の特徴は口ひげでした。「口ひげが特徴」と言葉にして覚えると、同じ特徴をもつ人と判別できなくなるそうです。(選び出す写真には全員口ひげがありましたが、スタジオのゲストの方たちは惑わされませんでした)

 

銀座のママさんの記憶術は、理にかなったプロの技。勉強になりました。

 

銀座の矜持 ~「クラブ由美」が30年間、一流を続けられた理由~ (ワニプラス)

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